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「ボルベール<帰郷>」を見る。

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試写会女王(とにかく試写会によく当る)にお誘いいただき、
ペネロペ・クルス主演「ボルベール<帰郷>」を見てきました。

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」に続く、ペドロ・アルモドバル監督の女性賛歌3部作の最終作。
「オール・アバウト~」は、ウロ覚えなんだけど、ちょっと私には重くて。
正直、まだちゃんと捉えられないなーという印象だったのを覚えています。
もう少し、歳をとったら分かるかなーと(うちのママンは、絶賛していたので)

で、今回の「ボルベール<帰郷>」ですが・・・素晴らしかった!!
映画館(試写会場)を出て、女王と同時に「良かった!」の声を上げちゃいました。
いや、もう、ほんと、すっごく良かった~(ボキャブラリーがなくて、すみません・・・)

まさに「女性賛歌」というべき、女性に見てもらいたい映画です。
男性が見て、どう思うかも気にはなるのだけど。でも、まずは女性に!

***
重たい内容なのですが、見終わって全然イヤな気持ちになりません。これがまずすごい!
これは風土の問題もあるのではないかな。
スペインのカラッとした気候がこの話の空気を作り出しているので、
日本のような湿気のある国では、こういう風には取れないと思うのです。
(「かもめ食堂」のように、いっそ海外で撮っちゃうというのはアリだと思うけど)

まずペネロペを筆頭に出てくる女性がみんな素晴らしい。(出てくるのはほとんど女性だけど)
強くて、逞しくて、しなやか。でも弱いところもある。かっこいいのです!
某キム○ク主演の「華麗なる一族」というドラマとかぶる設定があるのですが、
女性の下した選択というのが、まるで異なるのですよ。
私はペネロペとその母の選択、行動に共感します。

あと女の友情!!
トラックのなかでペネロペと女友達が話す短いシーンがあるのですが、
お互いの信頼関係、相手の人生を認める、受け入れるという姿勢が潔くてカッコ良かった!
(ほかにも渡辺えりこ似の友達なんかもいて、どの人もみんな潔い)

ペネロペ。その娘。ペネロペの妹。母。叔母。
過酷な状況、環境であっても、どの女性も、自分の足で立って、自分で人生を選択している。
まさにカッコイイ女の見本のような人たちでした。

そうそう、カッコイイといえば、ペネロペの肉体。。。
あの、”ずっしりした”大きいオッパイは、たまらない!!
「母」としての母性のようでもあり、女としての主張のようなものもあり。グレイト☆
私なんて胸が大きくなると、相乗効果(?)で腕も太くなるからなー(ってタンに太ってるだけ)
腕が細くないと、「ムネが大きい人」ではなく、ただの「デブ」だよね。。。うおー!腕立てするー!

「女に生まれてよかった!」と思える映画です。
6/30公開なので、ぜひ、映画館に足を運んでくださいね。
(やっと宣伝できるものを見つけたよ。いつも終わってからの報告なので・・・)
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by oko50525 | 2007-06-25 23:46 | おすすめ映画

おびえる。~NODA MAP番外公演「THE BEE」

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シアタートラムでNODAMAP番外公演「THE BEE」を見てきました。
野田秀樹っていうだけでも絶対見たいのだけど、
そこに加えて、今回はコンドルズの近藤良平さんも出演。
彼の役者デビューとなれば、こりゃ見逃せないのでございますー。
ってか、年々、チケットが取り辛くなってきてるよねー。
次回のNODA MAPは主演がツマブキくんだし・・・はぁ。取るの大変そう・・・

***以下、ネタバレ***
で、肝心の「THE BEE」
シアタートラムという小劇場規模の劇場なので、装置とかどうなるのかと思ったけど、
紙を使った装置で、簡素だけど、映像を活用したり、素晴らしかった。このアイディアはいい!

話は筒井康隆氏ということでブラックユーモアを期待していたのだけど・・・怖かった・・・
野田さんはここ最近、「報復」がテーマにあるような気がしてたんだけど、まさにコレも「報復」「復讐の連鎖」。
前回の「ロープ」は正直、どっちつかずな感じを受けて、イマイチだったんだけど、
コレはもう絶望的な結果に終わっていて。

この内容を「世界」とリンクさせて考えれば、それはそれで、とても深いのだけど、
実際に現実の世界で連日放送されるニュースには、似たような絶望的な事件が多い。
(THE BEEでは、家族を人質にとられたオトコが、犯人の家族を人質に取り、お互いが「加害者」となる話。息子の指を切ったり、レイプしたり残酷な描写も多い)
だから「また現実を見せられても・・・」とも正直思った。

こんなに暗い事件が簡単に放送される時代だからこそ、
劇場では、違う世界を見せて欲しいという気持ちが最近、生まれてきていて。
ただでさえ現実が厳しいのに、芝居でも厳しい現実を突きつけられると、疲れるというか。
こういう話は世の中がハッピーな時にこそ見るべきではないかと。

ある意味、今の世の中だって「ぬるま湯」なのかもしれないけど、
その「ぬるま湯」ゆえのつらい現実っていうのが広がってて。

うーん、言葉ではウマく言えないし、この話はコレで成立していて素晴らしいのだけど。
現実を見せるのとは別に、芝居でその現実をどう変えられるのかを見せるという方法もあるんじゃないかな?
それこそ、本当に演出家としては大変なことだとは思うんだけどね。

ただラスト、すべてのものと人が紙の中にくるまれて、
カーテンコールで紙の中から役者が出てくるのは、卵から生まれてくるみたいで「再生」を感じた。
すべてが消え去って、その中から生まれてくる人々は、
それまでの役が消えて、人間として魅力的な役者たちで。それは「希望」だなぁ、と。

とにかく、ズシンとくる芝居です。現実を直視する覚悟で見にいくことをオススメします。
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by oko50525 | 2007-06-24 23:38 | 観劇したもの

うける。~会田誠・山口晃「アートで候。」

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上野の森美術館で会田誠と山口晃の「アートで候」を見てきました。
山口氏の作品をポカンと見てたら視線を感じ、振り向いたら以前の共演者が!
美術館で偶然知り合いに会ったのは初めてなのでビックリ!
しかも会田誠、山口晃…なんとなく気恥ずかしい…エロな絵の前じゃなくて良かった・・・

私は会田誠目当てだったのですが、 山口作品のほうが多かったなぁ…
もっとエロな会田誠作品が見たかったわ~。
食用人造人間・美味ちゃんが見たかった。エロ。

正直、彼らの作品を見て何を感じるかっていうと難しくて。
生きている作家なせいか、発展中っていう感じ。
どういうところにこれから向かっていくのか楽しみ♪

個人的に最後のギャラリーに飾られてた作品が好き。笑っちゃう。
会田氏も山口氏も作品はヲタク臭がしてるんだけど、
意外と普通に家庭を持ってたりするからビビル。。。 まぁ、そんなものかもねぇ。
私も私生活は手堅く基盤を固めて、舞台上でハチャメチャしたいと思います。ウフ
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by oko50525 | 2007-06-21 00:12 | おすすめアート

受け入れる。~グレゴリー・コルベール「ashes and snow」

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お台場でグレゴリー・コルベール「ashes and snow」 を見て来ました。

この展覧会は、移動式(?)で美術館もこのために建てられた特設会場「ノマディック美術館」
コンテナを使った建物は夜見ると幻想的。
サーカスとか思い出す(象の写真が飾られてるから?)

映像作品が多いから、見るのは割と時間がかかります。
動物と人間の共存・・・現実なのに不思議・・・
「風の谷のナウシカ」を思い出しました。
動物と(つかず離れずな感じで)寄り添う人間を見てたら、
人間も動物なんだなーなんて、当たり前のことをしみじみ感じた。
姿はみんな違うけど、同じ生き物として一緒に存在しているのだから、
象や豹と同じ場所で時を過ごすことは、もともとは普通のことだったんじゃないかな、とか。

出てくる人間たちは動物に媚びるのではなく(ムツゴロウさんとか完全に媚びて見える)、
そこにいることを受け入れている。
相手に自分を受け入れてもらおうとするのではなく、相手がいることを受け入れる。
それこそが共存のカタチなんじゃないかな。

それを分かって欲しいとか、自分の生き方、考えを押し付けるから反発や争いが起きる。
相手の存在を受け入れるだけで、一緒に生きていくことができるのにな。

そんなことを感じた展覧会でした。

ただドキュメンタリーではなくアート作品なので、いろいろ「アレ?」ってトコもあります。
「WATARIDORI」とか「ミクロコスモス」を見る感覚でどうぞ。
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by oko50525 | 2007-06-20 09:48 | おすすめアート

つまる。~モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

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ぎりぎりで「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」に行ってきました。
モディリアーニは昔、怖くて苦手だったんだけど、
以前、電車の中吊りかなんかで見た時にグッときた画家です。
私は一目ボレ派だから珍しいタイプ。

会場に行く前に金券ショップに行ったら300円で買えました。ラッキー!

モディリアーニより、妻のジャンヌに焦点を当てた内容。
ジャンヌは18歳で32歳のモディリアーニと結婚。
モディリアーニが病死した48時間後に身重で投身自殺をしています。

その話を知ったせいか切なくて苦しかったです。

モディリアーニの書いたジャンヌが三点ならんでいたのですが
出会った頃のジャンヌの顔が本当に幸せそうに輝いてて、見ていて泣きそうになりました…
あんな優しい笑顔の人を死に追い込むなんて…辛過ぎ…

もう一枚の印象的な絵。
モディリアーニとジャンヌが藤棚(?)の下のベンチに腰掛け、
腕を絡ませて手をつないでるの。
人物はモディリアーニ、背景をジャンヌが描いたそう。
モディリアーニは目をまっすぐ前に向けてるのに
ジャンヌは目は描かれず、モディリアーニに身をゆだねてる感じ。

18歳のジャンヌにとって病気のモディリアーニを支えていくのは本当に辛かったと思う。
もっと彼女が世間に頼れば違う道があったんじゃないかな?
初めての恋で、全て彼に捧げたからこそ
彼がいない世界がジャンヌには耐えられなかったんだと思う。
だって私なら子どもがいて(一子は生まれてる)しかも身重だったら自殺なんてしないもん。

言葉の持つチカラに弱い私ですが久しぶりに絵で心が揺り動かされました。
まだまだ見たい展覧会がいっぱい!ちゃんと見尽くさないと!!
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by oko50525 | 2007-06-03 23:17 | おすすめアート