カテゴリ:観劇したもの( 119 )

カーテンコールでオープニングを見た。

最近、帰りが毎日午前様で、お部屋が汚れてきました。。。というか汚れてます!
1時くらいに家に着いて、お風呂入って、お弁当作って・・・とかやっていると、
あっという間に3時。睡眠時間が減っていて、ちょっと辛い。眠りも浅い。

昨日は悩みがグルグル状態なのがおさまらず、ローズ嬢にメッセ。
「辺見えみりちゃんもブログで同じこと書いてたよ」というので読んでみる。
えみり、今日から君は私の仲間だ!(そういやタメだ)

その後、他の役者さんの悩みってどんな感じかしら?と思い、
今回のナイロン100℃の出演者のブログを見て、ちょっとホッとする。
やっぱり、みんな悩むのだ。そして悪夢を見るのだ。
みのすけさんのブログに載っていた、セリフを廊下で覚え中の山崎一さんの写真に感銘。
あんなに素晴らしい俳優さんでも、廊下で一人、セリフ覚えをしたりするんだ!!
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というわけで、日曜はナイロン100℃「神様とその他の変種」を見てきました。
最初、前から3列目の端だったのだけど、見切れるということで、補助席に振り替えに。
補助席で3時間・・・だけど、まぁ、なれたもので、大丈夫でした。若さに乾杯。

私はぜんぜん気付かなかったんだけどオープニング映像で伴奏が鳴らなかったらしく、
カーテンコールでKERAさんが出てきてくれて、オープニングをもう一度やってくれました!!
稽古場の感じがチラと垣間見れて、お徳感満載★
役者陣も3時間の舞台を終えて疲れているだろうに、本気で見せてくれて感動した。
確かにオープニングの音の迫力は、ぜんぜん違いました。笑 見れてよかった。
タイトルは、そのときKERAさんが「ブログに書くなら、このタイトルで」といわれた言葉。
ちゃんと言われた通り、書きましたよ。

さて、芝居の感想ですが、やっぱり凄かった。特に犬山さんと峰村さんの2人には飲み込まれそうだったよ!
セリフの裏にある感情の渦がグルグル見えて、怖かった!
正直、後半の遊び部分はいらないなーと思ったのだけど、遊んだ後もカチッともとの芝居に戻れる
役者の切り替えスイッチに感服したわー。

うーむ、やっぱり、役者は心を使う仕事なのではなかろうか??ココロとコミュニケーション。
ココロを扱えるようにならないと、ただの人形、演出家のコマになっちゃうと思うんだよなー。
いろいろなやり方が演出にはあるだろうから、一概には言えないんだけど。

昨日は共演者のさやかちゃんと池袋呑み★
初呑みだったんだけど大いに盛り上がる。酒が上手かったわ~。

思えば、先週の火曜から毎日飲んでいる。。。休肝日ゼロ。
トリカイちゃんのバースデーして、友人のヲタ話を聞きながら呑んで、Uを呼び出して呑んで、
おなじみメンツと銀座で呑んで、画家の友人の家で呑んで、神様と呑んで、さやかちゃんと呑んで・・・
こうやって、午前様の日々が続くのであった・・・
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by oko50525 | 2009-04-22 10:08 | 観劇したもの

F/T09 転校生

この週末は、色々なアートに出会って、ココロかき乱されまくりでしたが、
一番キちゃったのが飴屋法水演出「転校生」@東京芸術劇場 だったわけです。

土曜日に、とある演出家さんが絶賛しているのをブログで見て、
そのまますぐチケットを取ってしまった「転校生」。
普段、誰かが絶賛してても、そこまでココロ動かされないのに、
気づいたらチケット購入してた。ムシの知らせとしか思えない。。。

★ストーリー★
21人の女子高校生のために書いた平田オリザの戯曲『転校生』に、演劇界・美術界で伝説的な話題を集める飴屋法水がSPAC - 静岡県舞台芸術センターの製作により挑んだ衝撃作の再演がついに実現。出演するのは、静岡県全域からオーディションで選ばれた女子高校生たち。ある高校の教室、いつもと変わらない日常に、突然ひとりの転校生が現れる・・。単調な日常に潜む他者との出会い、人間の存在の不確かさが浮かびあがる。
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飴屋法水氏のことは、ロマンチカ「PORN」の音楽担当の方ってことでおぼえていて。
演劇の人ではなくて、現代美術の人、しかもグロイ系の人、と勝手に頭の中で思ってた。
でも、もともと演劇の人なのね。そして「ホウスイ」じゃなくて「ノリミズ」なのね。両方ビックリしたポイント。

そんなことは、どうでもよくて。
『転校生』、前日予約だったこともあり、A席しか残ってなかったので、後ろから3列目くらいだし、
途中から入ってくるお客さんの物音がすっごく気になって(終わりの方でも入れてくるし)
それに加えて、役者の女子高生達が、みんないっせいに話すものだからセリフが聞き取れず、
「あ~、このままだったら、どうしよう」と思いつつ、一生懸命、聞き耳を立ててみてました。

あたくしも女子高出身。21人の女の子たちの同時進行なガチャガチャした会話の溢れる教室の風景には、ちょっと懐かしい物を感じたり。
彼女達の座り方一つ、荷物の置き方一つ、喋り方一つ、すべてが個性的で、
自分も女子高生だったことがあるくせに「女子高生」というカテゴリーを勝手に作ってしまっていたな、って。
女の子たちは、みんな、それぞれ人格を持った人間なんだなって。

会話の端々から感じられる明日への不安と期待、生まれてくることの不条理、日本に生まれてきたことの意味。
とっくに女子高生じゃない私ですが、ほんとに毎日のように「WHY?」について考えてて。
結局、女子高生を脱しても「WHY?」については分からないままなんだよ、って。
「何のために生まれてきたのか」なんて死ぬまで分からないんだよね。
でも知りたいよね。そして、意味があってほしいよね、って。

最後、女子高生たちが一列にならんで、「せ~の!」ドンってジャンプするところで、
訳もなく泣けてきて、あ~、やばいな~って、こういうのって、私の好きな涙だな~って。
スゴイものを見たときって、なんだか分からない涙が出てくるんだよね。
感動した、とか、哀しかった、とか、嬉しかった、とか、そういう言葉に、まだカテゴライズされていない「感情」が出てくる。この「感情」を言葉にできた人はスゴイと思う。まだ言葉になっていない、感情。

ジャンプしてる女子高生の身体からあふれ出る生命力がすごくて、
それだけで「生き物って、ここまでエネルギーがあるんだ」って、嬉しくなった。
そこにはウソがないんだと思う。演技ではないんだと思う。

飴屋さんってスゴイ!これは、演出の力だと確信するよ。

まだまだスゴイものに出会えて、あたしってば、幸せものだ。

それにしても、こうなると、役者の役割ってなんなんだろう?と、また迷宮入りしちゃうんだよなぁ。
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by oko50525 | 2009-03-30 14:27 | 観劇したもの

NODA MAP 「パイパー」

観劇事始!
今年初の観劇はNODA MAP「パイパー」@シアターコクーン

宮沢りえさんに松たかこさん、橋爪功さん・・・加えてコンドルズまで出るということで、
張り切ってチケットを早々に確保していたあたくし。
studiosaltで共演した森由果ちゃんもアンサンブルで出演。すごいわぁ。
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人類が入植した1000年後の火星。
人間の幸福の数値化、食の安全、恐慌・・・などなど現代にもある不安が肥大化された世界で起こる不幸。
太宰治の「蜘蛛の糸」を思わせるようなシーンもあったり。

とにかく問題提起が多いのに、終わり方は・・・アレ?
使われてる音楽も、有名なクラシックばかりだったのだけど、アレは狙ってるのかな?
大勢のアンサンブルや、終わり方、ペール・ギュントって役名からオペラを想像しちゃった。
50人ちかいアンサンブルのなかから、わが子(由果ちゃん)を探すのに夢中だったからかもしれないけど(爆)、話があまりピンと伝わってこなかった。

話のヒントが役名にあるかなー、と思って調べてみたのだけど(パンフ買わなかったので)
松さん(デイモス)とりえちゃん(フォボス)の姉妹は、火星の衛星の名前。
デイモスはギリシャ語でパニック、フォボスは恐怖。ギリシャ神話に出てくる火星と金星の息子の名前らしいです。
そのほかワタナベ(日本名)、キム(朝鮮名?)、マトリョーシカ(ロシア?)、ゲネラール(ドイツの軍人?)と国を思わせる役名。
最後まで姿を現さないフォボスの恋人はペール・ギュント(オペラの主人公で、恋人を置いて放浪にでるダメな人)
パイパーはハーメルンの笛吹きかな?地下に死体を運んでるしねぇ。

感想を書きたいけど、まだ自分のなかで消化できてない感じ。
野田さんの狙いが、うまく理解できてないんだよなー。
なんで二人の人間が妊娠したんだろう、とか、あの新興宗教みたいのはなんだったんだ、とか、
おはじきって、そもそも誰が始めたの?とか(キムに都合のいい歴史だけを覚えさせるって言うのは、日本と某国の教科書問題を思わせたけど)・・・グルグルする~!!

残念だったのは、コンドルズの扱い・・・あれ、コンドルズの意味あるんだろうか・・・?

終演後は、由果ちゃんと、そのお友達と3人で飲み会★
本番終わりなのに、元気な由果ちゃん。偉いよ!
せっかくだから、野田さんのこと聞いておけばよかったのに、気づけばどうでもいい話してたかも(汗)

私も野田地図出れるように頑張らなくっちゃ!まずはカラダ作りか?
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by oko50525 | 2009-01-31 11:16 | 観劇したもの

ついに半数が結婚。でも私の日常は芝居。

やっと三連休最後の日の話・・・って、もうまた週末になってるし!
いやー、あまりかけないものだ。

三連休最後は大学時代の演劇部仲間、ぴかりんの結婚式でした。
ぴかりん、オセジ抜きに、演劇部のイケてない女子たち(代表:あたし)のなかで、
一番かわいいと勝手に思っていた子なので、花嫁衣裳もメチャ似合ってた。
かわいいルックスとは裏腹に、かなり芯の強い娘さんゆえ、スッとした立ち姿も奇麗だったわ。
これからも、どうぞお幸せに!そして私にも幸せを分けておくれ!

で、ここ最近見たお芝居。
Studio Salt「中嶋正人」@相鉄本多劇場
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過去に2回出演させていただいたソルト。
私が出たことあるのは2本ともライトな作品だけど、見に行くと毎回重い作品をやっている・・・(演出のシーナさん曰く「ヨウちゃんは暗い作品には使いたくない」とのこと。なるへそ)
死刑をテーマにしているのだけど、むやみに怖がらせるのではなく、当たり前の「現実」として描かれていて、それが重みをもって、こちらに伝わってくる。本当にいい作品だったなぁ。これ、学生にも見て欲しいんだけどR12指定にしてるんだって。うーん、こういうものこそ、学生に見て欲しいから残念。最後の主人公(中嶋正人)のセリフが胸にグッときたよ。良質な作品でした。

終わってから、飲み会に参加。
主宰の麻生さん、主人公を演じた高野くん、いい味出してた大塚さん、演出家のシーナさん、おくむらさんとオシャベリ。ちょいと熱く語りすぎたなー。最後まで頑張って欲しいデス。

MU「死んだ赤鬼/戦争へ行ってきた(反転)」@ギャラリールデコ4F
休憩を挟んで短編2本の作品ですが、重量感があって、ズッシリ満足。
MU主宰のアユムくんと、お手伝い売り子のヨウちゃんに「ビールは?」「飲まないの?」という誘いの声に釣られ、幕間で飲んでしまった・・・
実は来る前から頭痛がしていたので、控えようと思ったのだけど、、、飲んだら治った!爆

2本とも良質な作品だなぁと思ったのだけど、どちらかというと「死んだ赤鬼」が好み。
グサリとくる言葉もあって、アユムくんってセリフの作り方がウマいなぁと感嘆。
「マルホランド・ドライブ」とか「隠された記憶」とかのナイトメアな感覚と、金田一耕介シリーズの閉鎖的で土着的な空気感が入り混じっていて渋谷であることを一瞬忘れましたわ。もっと作りこんだ舞台で、ぜひ、再演して欲しいです。1時間半くらいに伸ばしてね。

終わってから、初日のオープニングパーリーに参加。
出演していた池田ヒロユキ氏に熱く語り、飲んでいたことを成川知也氏に笑われ、リュカ主宰のイッコーさんに久しぶりに会ってテンション上がり、以前共演した植松久恵嬢に会って盛り上がる。
写真は岡田あがさ嬢と酔っ払って出演者よりテンション高いあたくし。
あがさ嬢、超フォトジェニックガールです。こういう顔に生まれたかった。。。
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by oko50525 | 2008-11-29 10:45 | 観劇したもの

から騒ぎ

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彩の国シェイクスピア・シリーズ第20弾「から騒ぎ」@埼玉芸術劇場

10月18日マチネに観劇してまいりました。
シェイクスピアの喜劇で一番好きな「から騒ぎ」。お話はコチラ→ ☆

シェイクスピアのお話って恋人に騙されたり、周りに騙されて恋人を疑ったりする主人公が多いのだけど、「から騒ぎ」のベネディックは、ビアトリスを最後まで信じるところが好き(他の人には騙されてるけど・・・)
あと、『一目ぼれにあらずは恋にあらず』のシェイクスピアなのだけど、
ベネディックとベアトリスは、口げんかばかりのカップル。
それが、いつの間にか好きになっているっていうベタベタな少女漫画な展開もグー(笑)

ベネディック役の小出恵介くん。初舞台とは思えない落ち着きぶり!
シェイクスピアの難解なセリフをペラペラ~っと!すごーい!!
頭が良くて、口の立つベネディックにピッタリ☆笑いのセンスもあるし!
2幕目は声が小さく感じだけど、声を張ることもなく、サラリとやってのけるのはスゴイ。
きっと、これからドンドン舞台に出て行くんだろうなー。
妻夫木くんのやったNODAMAPの「キル」を小出くんで見てみたい。
そして、なによりカッコいい・・・キュン☆

ベアトリス役の高橋一生くん。超キレイ!!
もちろん今までのヒロイン役の俳優さんも奇麗だったんだけど、品の良さが別格。
ベアトリスって口も悪いし、そのままやるとナマイキな子になっちゃうのに、
彼はちゃんと育ちのいいべアトリスを表現してた。本当に女の子にしか見えなかったよ・・・

クローディオ役の長谷川博己くん。
カッコいいし、背も高くて見栄えもいいし、声もいいんだけど、ちょっと芝居にやりすぎ感が・・・
表情作りすぎて、真剣なシーンもギャグに見えちゃうんだよねー。
小出くんが気負いなく、シェイクスピアのセリフも現代劇に見えるような芝居をしているので、
よけい「舞台芝居」にみえてしまって、もったいなかったなぁ。
またクローディオって簡単に人に騙されるし、「ちょっとオツム足りない?」みたいな人なので、
そういう人に信憑性を持たせるって難しいでしょうねぇ。

ヒアロー役の月川悠貴くん。
彼はもう何度も見ているので、安心。今回もクールでキレイなお嬢様。
「お気に召すまま」ほどは出番がないので残念!
彼の笑いのセンスも好きなので、もっと見たかったなぁ。

ドン・ペドロの吉田鋼太郎さん。
若い役だからか、遊ぶ、遊ぶ!!もう遊びすぎ!笑
やっぱりイイ声だし、カッコイイし、チョイ悪イタリア伊達男って感じで素敵だったぁ。
レオナート役の瑳川哲朗さんも素敵だったー!領主兄弟が素敵。
だいたい、こういう役に蜷川さんがキャスティングする役者って、私は苦手な人が多いんだけど、
今回はどの役者さんも理想的な配役で、ずーっと楽しかった♪

最近、どうも暗い気持ちになる芝居ばかり見てたから、
こうやって「楽しかった~!」っておわれる芝居ってイイなぁ。
舞台上でイケメンパラダイスが繰り広げられているので、大抵の女子はそれだけで満足できるであろう。

あたくしはビアトリスに周囲が言うセリフにズキズキきたよ・・・
「来る男たちを口で打ち負かす」「自分のことしか好きじゃない」・・・あぁぁぁぁぁぁ
いちいち、うなずきそうになる自分を抑えたわ。
でも最後はベネディック(医薬品みたいな名前だ)とうまくいくんだからいいよね。
やっぱり、外堀を埋めることが恋愛には大事なのか?
キスシーンでは、キュンキュンニヤニヤしてました。可愛いんだもん!

パンフレットには鴻上様のありがたいお言葉。
「今はビアトリスのような女性が増えている。恋愛はスポーツ。普段恋愛していない人が恋愛をすると慣れてないからストーカーみたいになる。どんどんするべき」(適当。たしかこんな感じ)

・・・うーん、的を得ている・・・運動・・・しよう。
でも本気で恋愛したくなる楽しい話でしたー!もう一回見たいけど、埼玉・・・遠いよね。。。
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by oko50525 | 2008-10-20 11:58 | 観劇したもの

シャープさんフラットさん

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ナイロン100℃「シャープさんフラットさん」@本多劇場

ホワイトチームとブラックチームの二本立てを一日でみてきました!
役者も違うし、話もちょこちょこと違います(後半がドドドーッと変わる)

最初がホワイトチーム。私としては好きな役者のほとんどがコチラのチームなので嬉しす。
あーもうボロボロに泣きました。久しぶりに主人公に感情移入する芝居だったなぁ。
「わが闇」から、私にとってナイロンはニヤニヤ楽しむものから、
段々、身につまされるものになってきていて、それがココでガツンと来た感じ。

私は作家ではないのだけど、シャープさん、フラットさんになってしまう気持ちは分かる。

以下、ネタバレ。

主人公の脚本家・辻煙(三宅さん)が、赤坂先生(松永さん)に
「みんながアンタみたいならいいのに」って泣くシーン。辻が泣く前から私が涙・・・
わかってほしいのに、言葉でうまく相手に伝えられないもどかしさ。
辻の恋人・美果がカフカがサナトリウムで本を書いていて、結局死んでしまう話をしたとき。
同じようにサナトリウムにこもって本を書こうとしている辻に「じゃ、ダメじゃん」っていうセリフの突き放した残酷さ(すごくカッコよかった)
どこもかしこも、胸にささりましたよ~。うおーん。

「死」という非現実が現実に起こった時、どう向かい合うかって本当に人それぞれで。
辻は防衛本能として「笑い」に逃げているのか、それとも、「死」というものに直面しても「笑い」に頭がシフトしていってしまう「病気」なのか。多分、そのドチラでもあるんだと思う。

私の好きな小説に舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる」って本があるんだけど。
愛する人が死ぬとなったとき、すごく辛い。でも「愛する人が死ぬ」という非現実的な状況をドラマチックに感じて(ちょっと酔って)しまっている自分もいる。それって、すごくジレンマ。
自分の泣き方をどこか客観的にみて、「アー今、あたし、いい感じに泣いてる!」と思ったことあるもの。爆

売れないお笑い芸人・けんけんさんと、その妻のハルちゃんの二人は、
作家にとって理想的な夫婦で、辻は、こういうふうに美果となりたかったんだと思う。
自分の才能を分かってくれて、支えになってくれる人がほしい。
でも女優という同じような立場の相手に望んでも、それって難しいんだろうな。
結局、けんけんさん夫婦も、現実には目をつぶってしまっているのが辛い。

そして、夜はブラックチーム。
こちらはなんだかスピーディで、話もホワイトよりわかりやすい印象(二回目だからかもだけど)
成瀬南の役割がちょっと違ってくるんだけど、残念ながら、「シャープさんフラットさん」の話は、ホワイトチームの女優さんのほうが胸に刺さってきた。
あとお父さんだなー。辻がお父さんの介護をしていたときの話をするシーンが涙ものなんだけど、
ホワイトチームのお父さん(河原さん)は、身じろぎ一つせず背中を客席に向けていて、
辻(三宅さん)の独白として成立していたのだけど、マギーさんは辻さん(大倉さん)とコンタクトをとっている(一人の人間として意思がある)のが違和感だったな。
小池栄子さんの美果は、まだ辻に未練があるような別れ方だったのも大きな違いかも。
(単純に見た目の問題かもしれないけど、小池さんがマギーさんに心移りをするようには見えないし・・・。ホワイトのほうがしたたかな美果で、だからこそ死なないんだと思う)

でもホワイトにしろブラックにしろ、自分のことを愛してくれていた人を辻は失うんだよね。
(ホワイトでは成瀬南、ブラックでは美果)
その愛してくれる人を失ったとき、辻は、やはり「笑い」にいってしまう。
ブラックのほうが、辻という「病気」の人間と、一般の普通の人間(観客=成瀬南)との対比がしっかり出ていた印象。

ただ私から見るとホワイトチームのほうが説得力があったんだよね。
大倉さんは終始一貫してカッコイイし、小池さんの恋人ってことで、なんかトレンディドラマ的な感じ?
それにくらべて、三宅さんと新谷さんのカップルは、ありえそうで痛かったんだよなぁ。
芸人夫婦も、村岡さんと廣川さんのほうが説得力があったし。
これ以上書くと、ただ私の好きな役者オンパレード紹介になるのでヤメるけど(^^;

一緒に行った相方が「サナトリウムものっていうのは、登場人物が主人公にとって意味のある役割を持って出て来るんだよ」って教えてくれたのだけど、確かに、確かにぃ。

終わってから、楽屋にいちいちお邪魔。大倉さん、大きかったです。
見終わってから居酒屋で「あ~もう辛いな~どうしよ~あ~つらい~」とブツクサいっていた私。
「作家の家族にだけはなりたくない」と言っていた母の言葉がよく分かるわ~。

お芝居は19日まで。オススメなので、ぜひぜひ。
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by oko50525 | 2008-10-13 12:54 | 観劇したもの

シモキタの夜

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スズナリで庭劇団ペニノの「星影のJr」を見てきました。
19時開演を19時半と勘違いしていた私は、カフェでまったりしてから劇場へ…
やけに静まってる…もしや…と思ったらやはりすでに開演済み…
幸い始まったばかりらしくロビーのテレビで中の映像を見せてもらい、暗転明けでコソコソ客席へ。はぁ申し訳ない…

前々から私の好みな予感がしていたのだけど的中!
面白かったなぁ。
明日までやっているので詳しくは書かないけど、独特なエロスがたまらなかった!

満足して朝子のうっかりバーで呑む。
ペニノに出演してた操ちゃんも来てくれて久しぶりにお喋り。
つぼるさんやアサミちゃんも来てワイワイ。
老人ホームは「あいのり」である、の結論を出す。
うっかりハプニングを見れなかったけど早々に退散。
セリラジヲがなくなってからフラリと寄れる友達のバーがなくて寂しかったので、朝子バーには通ってしまいそう。
うっかりが移らないように気を付けよう。


その他、最近は世界名作小劇場の「たまごよ!みな鳥になれると思うな」、rorian55「えっとおいらは誰だっけ」を見ました。
どちらも書かれた時期が古いので話が懐かしい感じでした。
もらい台本って手を加えられないのかな?
今ひとつ、今やる意味は読み取れず。
役者さん、スタッフワークは素晴らしかったです。はい。
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by oko50525 | 2008-08-19 23:47 | 観劇したもの

公演が終わったのでお芝居見たい病に。

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昨日からちょっと涼しくて、涼しいのは嬉しいけど、
涼しいとテンション上がんないよなーと勝手なことを考える私です。

自分の公演が終わったので、芝居を見に行く余裕ができてきました。
ネジの楽屋で、本番前なのに「あ~芝居見にいきたいナー」と共演者のなおちゃんが言っていて。
普段、「芝居見たいなー」なんて思ったことのない私だったので(芝居を見る=日常 なのでそんなに欲したりしない)、その一言にノックアウトされてしまったのでした。
こりゃ、あたしも見習おう!と思い、さっそくイロイロ見に行くようにしています。
とはいえ、お金は有限なので、なかなか全部は難しいのだけど。
そして、偉そうに言ってますが、まだ3本しか見てません。すみません。

以下は芝居の覚書。

劇団川崎演劇塾「黒いスーツのサンタクロース」@相鉄本多劇場
studio salt「職員会議」でお世話になった小川がこうさんの劇団。
この「黒い~」は私が大学一年生で演劇部に入って初めてやった作品です。
その時は衣装で、徹夜でミシンと格闘したり、同級生にサボっていたのを告げ口されて先輩に怒られたり、とにかくロクな思い出がないのですが、改めて見るといい作品ですね。
というか、痛いね、30歳オーバーの小劇場女優には。
役者さんもスタッフさんも誠実に作品を作っているのが伝わってきて面白かったです。
がこうさんの存在感は凄かったー。もっと出てほしかったなー。ステキな方です。

shelf「Little Eyolf~ちいさなエイヨルフ~」@アトリエセンティオ
イプセンの作品をshelfアレンジ・・・と思っていたのですが台本に忠実だったのが意外。
妻役の優子さんがステキで、ずーっと優子さんばかりを見ていた1時間半だった気も?
shelfの作品って毎回色気があって、それがとっても好き。
私の好みで言えば、もっと色気が出ててもよかったなーと。
これから利賀村で公演をするそう。こちらも、ステキになりそうです。

グリング「ピース~短編集のような・・・」@スズナリ
見てきました。初グリング。毎回チラシがオサレなので気になっていた劇団。
お世話になっている某演出家にも勧められていたので、満を持して観劇。
今回は短編ということですが、全部の話がリンクしているので一本の長編を見た満足感。
客席もいっぱいで、年齢層も幅広いので、愛されている劇団なんだなーと。
ひとつ、メチャメチャ怖い短編があって、「これだけ毛色が違う?それとも、普段はコッチのテイスト?」とかイロイロ考えながら見てたのですが、Oi-Scaleに提供した脚本とのこと。納得。
怖いというか、エロイ要素も強かったかなー。コレでエロスを感じるなんて、ヤバイか?私?とか自問自答しつつ見てたり。いや、でもエロイ。
かなり私的にタイムリーな話題があったので、ドッキリしつつ。
結構ダークな部分もありましたが、人間ってそうだよねーなんて思って面白かったです。
あと最後のモノローグ的なセリフ。彼女が願っていることは普通のことで当たり前のことなんだけど、それを願わなくちゃいけないなんて、今はフツーではないんだなーと。当たり前のことが当たり前にできない世の中って言うのは、問題だよね。
知り合いが誰も出ていない舞台だと、話に入り込みやすくていいなぁ、なんていまさら。

今夜は本番ナシを見てきます。
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by oko50525 | 2008-08-01 09:47 | 観劇したもの

いろいろしていました。

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更新滞っちゃってました。しかもコメント放置、申し訳ない!
最近、メールの返信すらしてなくて、緊急っぽい連絡もあったのにスルーしてたわ。
それでもせっついてこないB型の彼女に感謝★←それより早く連絡しろよ!

さて、先週は仙台に行ったり(もちろん、仕事。都会過ぎて面白みにかけた)、
ローズちゃんのお祝いで汐留のレストランですっごい酔っ払ったり(延々エロトーク)、
MTVミュージックビデオアワードで小栗旬くん登場の瞬間に発狂したり(周りはEXILEファン)
某映画のエキストラ(大好きな俳優さんの横を通過!ロケ地は最寄り駅と友人Uの旧家)をやったりしてました。
でも一番驚いたのは、その映画のキャストに以前共演した友人の名前があったこと・・・
どうやら夜が撮影だったらしく、彼女からも連絡をもらいました。
世の中狭いっつーか、いいなぁ、キャスト!(本音)
でもおかげで、ますます映画が楽しみに!他のキャストも豪華なのでどこかで遭遇したい。

そして昨日はstudio salt「SOMEDAY」を見に久しぶりに相鉄本多劇場へ。
よくないクセなのだけど、数回でたことがある小屋は自分のうちのように思えて、
出演者でもないのに、のんびりロビーでくつろいだり、ステージに上げさせてもらったりしてしまう(一応、皿洗いの手伝いをして、そのついでにステージに上がったのだ。写真はそのセット)

年齢詐称疑惑のある私は30歳にもかかわらず、「ナッキーはつむじ風」のセリフで1人笑う。
(そのあと、同い年の舞監さんに「その年代じゃないだろ!」といわれる。でもなぜか知ってんだよねー??)
タクシー運転手と同級生の女性が向いあって泣くシーンが、あったかくてスキだったなー。
当パンとリンクする部分もあって、演出家は相手に一緒に泣いてほしかったのかなーなんて→違います?
あと主人公が奥さんと結婚した理由を話すところね!
「一緒にいて楽しいから」って最高の褒め言葉だし、真実だよねー。
うちの両親を見てると、ほんと、そう思うもの。たまにうっとうしいけど。笑
ただ最後のシーンだけは、ちょっとデジャブッてしまい、ノレなかった・・・偶然かなぁ?

さて今週は仕事三昧で特に遊ぶ予定もございません!!また更新滞るなぁ。
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by oko50525 | 2008-06-02 12:56 | 観劇したもの

「どん底」@シアターコクーン

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Bunkamuraシアターコクーンでケラリーノ・サンドロヴィッチ演出「どん底」を見てきました。
原作はマキシム・ゴーリキー。
ゴーリキーの「鼻」を読んだとき、「ケラさんっぽいなぁ」と思ったのだったわ。
「外套」も面白いです。人間の哀しさが出ててねぇ。なんともいえない味わい。

さて、「どん底」。
本当に「どん底」でしたよ。救いようがないね。

貧しい人々が暮らす安宿。ここにいたくないと思いつつ、居心地の良さを感じてもいて、
結局、そこから抜け出すことができない人々の物語。
私もそうだ。ここにいたくないと思っているのに、安住している。
「どん底だ!」って、悪態をつきながらも、この生活に慣れて、抜け出そうとしていない。
まさに・・・どん底!!
前に進もうとしない、できない状態を、どん底っていうのかも知れない。

以下、ネタバレ含む感想。

上映時間、休憩を挟んで約3時間です。
ケラさんの作品は長くても全然OK(むしろ、長いの歓迎)なので、全く長く感じません。

4回ほど、背筋がゾワッとして、泣けてくる瞬間がありました。

寝たきりの妻アンナ(池谷のぶえ)を、夫の錠前屋(大鷹明良)が振り返って見るだけのシーン。
セリフも何もないんだけど、ただ振り返るだけで、すっごく泣けてきた。
悪態ばかりついているけど、本当は愛し合って夫婦になったんだよね。
でも状態は悪化して、どん底まできてしまった。
どん底なのに、離れられずに一緒にいるっていうのが、実は夫婦愛なのかもな~。

ルカ(段田安則)が、アンナに死について語るシーン。ぞわっとした。
ルカって、どういう人なのかつかみ所がない。
神様みたいにも思えるし、詐欺師にも思える。ウソをつく優しさって難しい。
それにしても、段田さんは素晴らしかった!ザ・役者!

ナターシャ(緒川たまき)が、大家殺しをペーペル(江口洋介)とワシリーサ(荻野目慶子)のせいだ、と訴えるシーン。
これ、原作だと、本当にペーペルとワシリーサが共謀して大家を殺したみたいだけど、
ケラさんのは、ナターシャへの愛ゆえ、衝動で殺したように思えたんだけど・・・その解釈でいいのかな?(黒澤版も突き飛ばしたら、アッサリ死んじゃうんだよね)
なのにナターシャはペーペルに騙されたと思って、ペーペルを牢獄に入れるよう訴える。
ペーペルの絶望ったらないよね。。。
江口洋介はやっぱりカッコ良かったっす。それだけでいい。笑
もっと若い役なんだと思うけど、若くて無鉄砲に見えたしね。
緒川たまきさんは奇麗・・・ナマ足とか生唾ものでしたよ。てへ。声も奇麗。

4つめのゾワゾワはラストの歌。
この歌で終わりか?と思ったら、最後に、また「どん底」な衝撃が来て、
さらにカテコで歌って、なんともいえないカタルシス。

正直、前半は「まんま、どん底?ついていけるかしらん」だったけど、そんな心配いらなかったです。
マスコミ批判のセリフは、ケラさんのオリジナルかな?
「人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだよ。まさに、そう。
人の不幸を見て、「自分はまだマシだ」と安堵したいという気持ち。人間って小さい。
でも本当は、みんな、同じ、ぞん底にいるのよね。気づくか気づかないかだけ。

どん底なりの喜びを見つけて安住してしまうか、外へ出ようともがくか。
この話では、もがいた人間は「死」に向かっていってしまうのが、なんとも残酷。
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個人的に大森博史さんが出てたのが嬉しかった★
私、あの方の演技がすごく理想なのですよ。
大げさなこととか何もしてないのに、目を惹くし、声もいいし。

マギーさんもステキだったぁ。そのあと「サラリーマンNEO」で見て、不思議な気持ちに。。。

素晴らしい芝居を見ると、本当に心がオナカいっぱいになりますね。
珍しく、パンフレットを熟読してしまいました。いいな、古典。私もやりたい!!

●ここ数日は、WSに参加していました。
久しぶりに自分の体と向き合って、充実した時間でしたー。継続したい。
ちょっと意識を持つだけで、姿勢や身体って、すぐに変わるのよね。
WS後に椅子に座ると、背筋が伸びて、まっすぐ座りやすくなってるんだよね。心がけよう。
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by oko50525 | 2008-04-21 10:42 | 観劇したもの