ナイロン100℃「わが闇」

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本多劇場でナイロン100℃「わが闇」を見てきました。
タイトルからして、3年前の「消失」を思わせます。←素晴らしかった!
ナイロンは、独特な暗さが好きなので期待していきました。
期待以上!とまではいかなかったけど、今回も素晴らしかったです。

あ、あと客席で小林聡美さんと、もたいまさこさんをお見かけしました!
私の大好きな二大女優にお会いできるなんて・・・感激☆
帰りにロビーで目の前にいらして、通路をちょっと譲るカタチになったら、
聡美さんが、ちょこっと会釈してくださいました。
目の前で聡美さんのエクボを見ちゃいましたよー。すてき、すてき、しゅてき~!
お2人とも小柄で、本当に自然体でステキでした。ちょっと、うちの親族系でしたわ。

以下、ネタバレを含む感想です。

***
装置が普通?と思っていたら、最後のほうでやってくれました。
継ぎ目が見えていたから、何かある、とは思ったけど、ああなるとは。
舞台の両サイドが斜めにせり上がってくるんだけど、そのキシキシいう音が、
舞台上の関係の崩壊、目が見えなくなる恐怖とあいまって、ものすごい不安感をあおられました。
そして斜めに傾斜した床により、舞台全体のゆがみが、見ていてクラクラ。
ちょっとだけズレてるっていうことで、眩暈を起こしそうな感覚になるのね。スゴイアイディア。

お話はチェーホフの「三人姉妹」をモチーフにしているそう(オープニングはまさしくそんな感じ)
田舎に暮らす三人姉妹を中心とした家族と周辺の人々の話。
三人姉妹がそれぞれに持つ心の闇、登場人物全員が決して幸せとはいえない境遇、
その重い中に、ケラさん独特の笑いが盛り込まれてて、3時間ちょっとがあっという間!
尺だけ考えれば確かに長いんだけど、決してムダのない本だと思います。

途中、「このまま悲惨なまま終わるかも」と思ったら、最後に暖かいエピソードがきて、
年末にホッとできる話になってました。ちょっと「茶の味」みたいだったけど。
結局、それぞれに自分の幸せに向かって生きて行くしかないのかな、って。

一番私がゾクゾクきたのは一部の終わりで三人姉妹と三好、滝本が踊るシーン。
外が嵐なのに中ではワーワー踊っているっていう、そのシチュエーションがなんともいえず。
とてもキレイで楽しげなシーンなのに、どこか不安な感覚が印象的でした。

相変わらず、ナイロンの役者さんはみなさん魅力的でしたー。
今回はイヤな人キャラを演じた松永さんと、みのすけさんが、凄かった。
本当にイヤな人たちなんだけど、実際にいそうなんだよね、ああいう人。
決してやらなすぎず、やりすぎず、の匙加減が素晴らしいなーと。
ケラさんの本が好きなのに、外部公演は見にいかないのは、ナイロンの役者さんが見れないからっていうのもあるのかもな、私。
まぁ、ケラさんの外部作品って、タイトルからして興味を惹かれないんだけど。
今度のゴーリキー「どん底」だけは、見にいきたいと思ってます。
ケラさんの笑いよりのものより、ちょっと暗い話のほうが好きなので「どん底」は好みに合いそう。

自分の次回公演の参考になる部分もたくさんあって勉強になりました。
がんばるぞーがんばるぞー(念)
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by oko50525 | 2007-12-22 09:36 | 観劇したもの