コペンハーゲン

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新国立劇場でマイケル・フレイン作「コペンハーゲン」を見てきました。
初演を見た友人氏が絶賛する舞台だったので満を持しての再演観劇。

小劇場は初めて入ったけどバルコニー席でも十分見えるホントの小劇場…でもロビーでお茶できるのが、さすが。

核兵器開発に関わったとされる物理学者2人と、その妻の会話劇。三人芝居で三時間…
物理学用語のオンパレードで最初眠りかけたけど、すぐ臨戦態勢でのめり込みました。

私は高校から文系コースだったので、物理学はノータッチでまったくの無知。
「シュレーディンガーの猫」だけはかろうじて知ってたけど、会話に出てくる単語がまず分からない…
核についても、先月の広島や水戸美術館の作品、柳広司の「新世界」(おすすめ!)で得た少ない知識しかないので、ついて行くのが大変でした。
でも作品がいいたいことは、他にあるので知らなくても話は分かります。
知ってたほうが確実に楽しめるとは思うケド。

話より何より全てにおいてプロの凄さを見せつけられた気がします。
何より、役者が素晴らしい!
膨大なセリフ、しかもそのほとんどが専門用語なのにも関わらず、全員が自分の言葉として話してる。ウソがない。ちゃんと自分の体に落としこんでるセリフは、当たり前だけど説得力が違う。普段なら日本人が翻訳物をやると「何がジャックやねん!」とか突っ込みたくなるんだけど、逆に日本人に見えなかった。日本語なのに!

村井国夫さんはさすがの貫禄!
初演は江守徹さんで、唯一キャスト変更になったのが村井さんなんだけど、誰よりも落ち着いてて安定してて、それでいて茶目っ気もあって惚れ惚れしました。

今井朋彦さんは最初堅かったけど、どんどんのってきてて、立ち方も綺麗で素敵でした。
消臭プラグの殿なんだよなー。テレビの人じゃないんだな、やっぱ。舞台の人だわ。

でも私が一番素敵だと思ったのは妻役の新井純さん!
声も体も動きもモロ好み。私の目標に決定☆
特に抑えた芝居での声色がさすがだった。

あとちゃんと役者が物理学者に見えた。知性が感じられる。
顔に表れるよね、知性って…(鬱)

全体の緊張感が心地良かったです。
やっぱりね、緊張感のないダラけた芝居は嫌いだわ、私。
観客の集中を集めるためには、まず舞台に関わる人間が集中してなきゃダメだよ。

話とは関係なく胸が熱くなるシーンがいくつかありました。
あれは役者の力だな~。実力のある役者だから成り立ってる舞台だわ。

今まで、とにかくお客さんが楽しんでくれる舞台に出たいって一心で、「どういう役をやりたいの?」って言われても答えられなかったんだけど、今日の芝居を見てなんとなく分かってきた気がする。
もっと人間としての幅を広げないとダメだな~。役者は何でも勉強しないとね~。
まずは物理かしらね…タハハ
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by oko50525 | 2007-03-05 00:18 | 観劇したもの