ク・ナウカ「トリスタンとイゾルデ」

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若冲展を見た後は、同じく国立博物館でク・ナウカ「トリスタンとイゾルデ」を観劇。

国立博物館の裏にある庭園での公演。
雨も降らないし、風も涼しいので(ちょっと寒かった)
開演まで外のベンチでボヤーっと過ごす。ちゃんとベープ持参ヨ。

開場時間になると、順番に裏の庭園に案内されます。
この道が暗くて、小学校の時の公園でやってたオバケ大会を思い出して、またワクワクした。

そして庭園!
蓮の咲く池を背景に、能の舞台のような木の舞台が立てられてます。
花道は木なんだけど舞台はアクリル板で下からライトで照らすの。
幻想的でこれだけでウットリ。木のサワサワ揺れる音とか風情が・・・

「トリスタンとイゾルデ」はワーグナーの楽劇。悲劇です。

ク・ナウカは動きをやるムーバーと、ムーバーのセリフをしゃべるスピーカーに分かれます。
人間版人形劇みたいな感じ?(ムーバーが人形) それがまた能っぽくて舞台にあってて素敵。

お話はアイルランドの王女イゾルデと、コーンウォールのマルケ王の甥であるトリスタンとの恋愛悲劇。
イゾルデは婚約者をトリスタンに殺され、マルケ王の妻としてコーンウォールに連れてこられるんだけど、なぜかトリスタンに惚れてしまうの。
イゾルデはそれでも敵としてトリスタンを毒殺しようとするんだけど侍女が毒の変わりに媚薬を飲ませてしまい(イゾルデとトリスタンの二人が飲む)二人は恋に落ちてしまう。
そして、その密会がマルケ王にバレて悲劇が・・・というストーリー。

アイルランドとイギリスってことなんだけど、衣装はアイルランドが琉球の服で、
イギリスは明治日本の軍服(最初普通にイギリスかと思ってたらサラシとふんどしだったのでビビッた)、トリスタンの故郷はアイヌ。

でもさ、琉球を日本が侵略したなんて歴史あったっけ?? >沖縄県誕生?
そして、なぜアイヌ?いや、分かりやすいんだけど・・・
ちょっと衣装に関しては意図が良く分からなかったな。
史実としてやるなら、ほかに色々ある気がするんだけど・・・
あえて日本での侵略みたいな話にしたのはなんでなんだろ?

それはともかく、作品はすばらしかったです!!
まず女優の美加里様!!美しい!人間とは思えない美しさ!
本当に人形なんじゃないかと思った。はっきり言って怖い美しさです。。。
横町姫と美加里様の共演、激しく希望!!!

とにかく出演者の集中力の高さがすごい。
二人で一役を演じるわけだから、二人のコネクト(ここで使えるわ)がしっかり出来てるの。
気を抜くヒマなんて、どこにもないんだよね。

トリスタンとイゾルデが媚薬を飲むシーンで突如雨が!!
しかも媚薬を飲んだらやんだのー!!ミラクル?
後ろの席の子が休憩時間に「アレって演出?」とか言ってた。笑
いやいや、そこまで出来ないから!

とにかく完成度の高い舞台で、最後まで息を飲んで見てしまいました。
客席にまで集中力を与えることができる舞台はすばらしいと思う。
どこにも手を抜いてないもん。 これで6000円は安い。それだけすごい体験が出来ますヨ。
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by oko50525 | 2006-07-31 00:02 | 観劇したもの