「婚期」(吉村公三郎監督)@神保町シアター

祖母の葬儀も無事終わり、去年からの冠婚葬祭ラッシュにひと段落です。
(まだ一名控えてますが…長生きしてくれると信じてる)

葬儀の際、祖母の従妹から「みっちゃん(祖母)はヨウちゃんが結婚に興味がないのを心配してたわよ」と言われた私。そんな私にぴったり?の映画を葬儀の翌日に見てまいりました。今年3本目の映画です。

「婚期」(吉村公三郎監督、1961年)@神保町シアター

☆あらすじ☆
実業家・唐沢卓夫(船越英二)は家庭をかえりみず、妾を囲う身。妻の静(京マチ子)は卓夫の二人の妹・波子(若尾文子)と鳩子(野添ひとみ)のイビリに耐えつつ、逆襲を狙っている。そんなある日、静のもとに差出人不明の手紙が舞い込んで……。女流脚本家・水木洋子のオリジナル・シナリオを吉村公三郎が監督したホーム・コメディ。@映画.com
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☆感想(ネタバレ、大いにあり)☆
いまどき「婚期」なんて死語だとは思うけど、あてはめればとっくに婚期を逃している私。
とはいえ、神保町シアターの客席では若手。
こんなうら若き娘(私)が一人で「婚期」を見るなんて、世間様の目が気になるわ、
と思ったら、意外にも若いオサレでかわいい娘さんたちが、数名来ておりました(もちろん一人で。笑)
こりゃ、名画座ブーム来たかしら?サイレント映画特集も若い人、多かったし。

この映画、まさに妙齢の女性のための映画!
義姉の静も29歳の駆け込み婚(知識だけは豊富で夫に覚められる始末…自己啓発本の読みすぎに注意!)、波子は29歳で婚活はパーフェクトなのに、条件に合う男性は見つからずプライドと理想が高くなるばかり。その妹の鳩子は小劇場の女優で、遊び相手はいるものの特定の相手はおらず、お金持ちと結婚したいわがまま娘。この波子と鳩子がタッグを組んで、義姉を家から追い出そうとするのが話のメイン。

ここに一番上の姉・冴子(高峰三枝子)が含まれるんだけど、彼女は離婚し、家を出てデザイナーとして一人で食べていく自立した女性(でも恋人はいる模様)

この姉妹、コメディ版ブラック細雪って感じ?(静は血はつながらないけど次女っぽい)

私の中でヘンテコなおっさんと結婚した美魔女」の文子様。
「私ほどの女が結婚できないなんて!」ってセリフがありますけどね、わかります、痛いほど。
だいたい美女で結婚してない人って、プライドが高い!理想が高い!!気が強い!!!
男性から見ると「確かに美人だけど、ちょっと…怖い…」ってなると思う。。。
文子様も結婚できないストレスでイライラMAX。とても男性が寄ってくるようには思えない・・・
こんなに美人なのにねぇ。結婚は人柄って本当かもねぇ。
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そしてソーキュートな野添ひとみ嬢!!
エビちゃん似という説もあるかわいこちゃんなのに、女中に「うるせーぞ、黙れ、ばばぁ!」って暴言を吐くし、お友達の男性や義姉をいいように使う元祖小悪魔ちゃん。でも、この手のタイプは男ができたらコロッとかわいくなりそう。
浜崎あゆみばりのパッチリおめめ(無修正、のはず)↓なんつーかわいさ!
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こんなイライラ姉妹の様子をブツブツ言いつつ見守る女中のばあや(何気に3度の結婚歴あり!)。
女中のお孫さんは身近で素敵な男性をゲット。
それを何ともいえない顔で見つめる姉妹(ばあや、ニッコニコ!)
条件にとらわれず好きな人と愛を育める純粋な子(たいてい貧しい)が、幸せな結婚をできる説を立証(「春の夢」もそうだった)

意地悪姉妹と戦う京マチ子もいい女~♪彼女も結構ズ太い!
なんだかんだで男が好むのは静タイプなのよね。
モテない意地悪姉妹が意地悪したくなるのも分からんでもない。笑

この映画、さすが水木洋子脚本ってことで、セリフの掛け合いが楽しい!
ポンポンポンポン、弾む弾む。
そして昭和映画の醍醐味のキャットファイトもあり!
(英二の愛人の若い女優さんが、宮沢りえ似の美女!情報求む!)

結末は割と唐突で、何も解決してないけど、まぁ、人生とはそういうものでしょう。
まだまだ、いろいろ問題が勃発しそうな唐沢家(英二の浮気癖も直らないと思うし)
ご近所に住んで「唐沢さんとこの鳩子ちゃんがね~」なんて噂話したいわ。

弟のガールフレンド・蓮子(弓恵子)はテヘペロを体現して登場・・・
頭が悪いけどかわいい子=テヘペロ芝居は有効と見たよ(10代に限る)
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by oko50525 | 2012-02-05 22:36 | おすすめ映画