しとやかな獣

終わっちゃいましたね、GW。
私のGWはコクーンで「ふたりの夫とわたしの事情」を見て、脱出ゲームで問題は解けたのに脱出できずヤケ焼肉をし、渋滞に巻き込まれながらアルパカ牧場とバイキングを堪能し、眠気に負けず映画を見てきました。

で、今日は映画について書きます。

川島雄三監督「しとやかな獣」@ラピュタ阿佐ヶ谷

☆あらすじ☆
鬼才・川島の映画のなかでも、実に痛快な代表作の1本だ。舞台は2部屋しかない公団住宅。ここに、金のためには世間の道徳観念など屁とも思わない一家が住んでいる。海軍中佐であった父親の指導のもと、息子は芸能プロに勤め、サギまがいの悪徳手口で荒らし回り、娘は流行作家の妾となり、絞り取ることに余念がない。母親はそんな親子を温かく見守っている。そこに息子が横領金を貢いでいた女事務員が登場し……。悪に徹し切った登場人物たちのセリフが実に小気味良く、それにガッチリ応えた役者たちの味も格別。歌舞伎を思わせる音楽の流し方といい、斬新なブラック・ユーモア家庭劇。@eigacom
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「悪女礼賛~スクリーンの妖花たち」というラピュタ阿佐ヶ谷の企画で上映された作品。
ラインアップを見てみると、どの映画も面白そう!
私は大好きな「黒い十人の女」も見たかったんだけど、打ち合わせの関係で断念。
GW最終日でしたが、結構混んでました。おじさんたちで(笑)

この映画、密室劇なんだけど、カメラワークがすごくて、アングルがクルクル変わる!
「ここから撮るか?!」っていうようなアングルの連続で、密室だけど飽きない。

戦後の高度成長時代の日本。
貧しく辛い時代を乗り越えたからこそ、登場人物のお金に対する執着が強い、強い。
詐欺師だらけの前田家は道徳的には間違ってるのかもしれないけど、理想的な家族かも・・・
ちょっと、わが家に似た匂いが・・・(問題発言)

姉と弟が、テレビの音楽に合わせて、夕日をバックに部屋中を駆け回って踊るシーンが圧巻だった。
後半は部屋の灯りを消して、月の光だけで両親がお酒を飲むシーンもあって、その対比が美しい。

悪女・若尾文子は人間とは思えない美しさでステキなんだけど、
私としては、姉を演じるムチムチボディの浜田ゆう子が好きだったなぁ。
窓ガラスにムチュ~ってキスしたり、弟の修羅場を覗き見ながら舌なめずりしたり(笑)

お父さん役の伊藤雄之助は、個性的なルックスで独特な哲学を語るシーンが面白い。
貞淑な妻に見せかけて一番したたかな、お母さん役の山岡久乃がすごかったぁ。
非常識でつながった夫婦。。。怖いものなし・・・
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出てくる人、出てくる人、みんな個性的なんだけど、
爆笑させてくれたのは、なんといってもミヤコ蝶々(笑)
出てきた瞬間に空気が変わるもの。ほんっと、おかしかったぁ!

ラストのほうには船越英二も!カッコイイ~!(ファン)

非常識でも何でも、生きることに貪欲な人間が一番強いってことなのかな。

途中、途中で、お拍子?っぽい音が流れるので、
みんな、「能面」をかぶって、したたかに生きているんだよ、というようなメッセージを感じた。

ぜんぜん古さを感じないブラックコメディなので、オススメです。

***

前の座席のおじちゃん3人組が「高校時代、○○ちゃんとロマンポルノ見にいってさ~」と話してて聞き耳立ててた私。このおじちゃんたち、幼なじみか。いいなぁ。
私も日活ロマンポルノとかピンク映画が見たいんだけど、さすがに女子一人では行きにくくて。
かといって、レンタルもしづらいしなぁ。誰か一緒に見にいってくれません?
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by oko50525 | 2010-05-06 10:32 | おすすめ映画