去年マリエンバートで。ヒロシマ、モナムール。

昨日もシアター・イメージフォーラムで映画2本立て。
ずっと見たかった「ヒロシマモナムール」(別名「二十四時間の情事」。この方が味があるな)
上演前には同じアラン・レネ監督の「去年マリエンバートで」がかかっているので、ついでなので2本とも。
(映画は「かかる」、パーマは「あてる」と言うのが私は好きです)

「去年マリエンバートで」@シアター・イメージフォーラム
モノクロ、1960年代の映画です。

豪華で冷たいバロック風のホテルの城館で、富裕な客たちが情熱を欠いた社交に興じている。若い女に1人の見知らぬ男が近づいてきて、あなたとは1年前に会い、愛し合ったと語りかける。彼は単なる誘惑者なのか、気違いか? 男の話は真実なのか、男とともに、夫によって表象されているこの住みなれた世界を去ることができるのか、女は苦悩する……。監督レネと脚本ロブ=グリエでさえ見解の食い違う、意識と無意識の問題を問う傑作。@eiga.comより
b0044209_11144027.jpg

何はなくとも上の画像の↑ビジュアル!これだけで見にいきたくなりますわな。

冒頭、呪文のような男性のセリフのなか、延々、ホテルの天井、廊下が映し出される。
この時点で催眠術にかけられたような、不思議な感覚。
ってか、本当に催眠術なんじゃ?ってくらい眠くなったヨ・・・。いっぱい寝てから行ったのに・・・

話は3人の男女の食い違いってことで芥川の「藪の中」テイスト(実際、モチーフにしているらしい)
「去年、マリエンバートでお会いましたよね?」と男性が話しかけてくるけど、女性は記憶にない。
今、映像で流れているイメージは誰の記憶なのか?
女性の衣装が白いドレスと黒いドレスなので、ヒントになる気がするんだけど、ジックリ見てないとわからなくなる・・・。
あと男性は「暖炉のうえに鏡のある部屋」って言うんだけど、女性は「暖炉のうえにあるのは雪の絵」っていってて。
暖炉の上が鏡か、絵か、注意してみたんだけど・・・部屋が変わるとわからなくなるという・・・(涙)
この間の横町慶子姫の「かわうそ」を思い出した。美女と白昼夢。

ストップモーションになったり、不思議なゲーム(賭け?)が出てきたり、
みんな夜会のドレス姿だったり(シャネルのものも!)、庭の三角の木だったり、
とにかくビジュアルのインパクトがすごい。で、話も摩訶不思議・・・
大まかには分かるけど、まぁ、眠くなる、眠くなる(笑)
「白昼夢のような映画」といわれてるらしいけど、私も寝たり起きたりで、どちらが夢やらの白昼夢状態。爆

とにかく延々と続くバロック音楽を聴かされているような感じ。
終わりが見えない迷路のような映画といえばいいのかな?
実際1時間半程度の映画なのに、3時間以上の長さを感じた・・・

私、すっかり頬のこけたおじさんをバーテンかディーラーだと思ってたので、
主人公の女性の旦那さんだったってことが分かったシーンが一番の衝撃だった。。。
うっかり、大どんでん返し!かと思ったら、もっと前に分かってなきゃいけなかったのね・・・
あと、もう一つ、たぶん、旦那の記憶なんだろうけど、衝撃的なシーン。
アレが真実だとすると、ラストは・・・(と自分しかわからないつぶやき)

これは、「わからない映画」の代表だろうなー。
白昼夢と考えればわかる必要はないんだけどね。夢に根拠や起承転結や目的はないから。
パーティとかでタラーッと流してもいい感じなのだけど(ビジュアルは最高だし)
音楽が良くないんだよな~!!安い恐怖映画みたいな。音楽さえ良ければ、カンペキなのにな。

誰もが楽しめる映画ではないので、「映画好き!」を公言する方だけ見てくださいませ。
ただ見たら私に一報を!語り合いたい!

そんな眠さを引きずったまま、外の寒さで目を覚まし、「ヒロシマモナムール」
独軍占領下のフランスの田舎で、敵兵と密通して断罪された過去を持つ女優が、ロケのために広島を訪れ、日本人の建築家と一日限りの情事に耽ける。そして知る、広島の悲劇。時あたかも8月6日。原水禁運動を背景に、二人の孤独な会話。焦土から奇跡の復興を遂げたその町は、しかし死の影を決して忘れることはない……。アラン・レネ監督初の長編作品。 @YAHOO!ムービー
b0044209_11373767.jpg

これは、もう、ずっと見たかった映画なので、まず見れたことで満足(笑)
「二十四時間の情事」ってタイトルの方がステキだけど(ピンク映画っぽいけど)、内容は反戦映画。
でも、反戦っていうほど、反戦の色は感じないかな。

私もそうだし、今生きている人のほとんどは、”本当の”原爆は知らない。
戦争でキズを負った2人の男女の話なんだけど、
育ってきた国、環境、言葉が違っても、愛し合うことはできて、
それは、「原爆」を知らなくても、知ろうとすること=愛することはできるってことなんじゃないかなって。
日本が負った傷、悲劇は他の国にはわからない。でも分かってもらおうとすることはできる。
そして、忘れないでいてもらうこと、忘れないことはできるってことよね。
(関係ないけど達成されたなかった物事ほど人って覚えてるんだって。だから失恋のほうが上手くいった恋より印象深いらしい。この映画の2人にも通じる物が・・・)

フランスの女優・エマニュエル・リヴァもステキなんだけど、
岡田英次がかっこいいんだわぁ!肉感的でセクシー!あの厚みとむっちり感がたまらん。
これくらいのボディじゃないと、外国人女性とのセクシーなシーンはムリかもね。
「砂の女」にも出てるらしいからみたいな。岸田今日子さまと濡れ場を演じてるのかしら??

そういえば、私、日本人男性と外国人女性のラブシーンって初めてみたかも?
いやらしさがなくて、ステキだったなぁ。(撮り方が上手くて、背中とか腕の絡まりがキレイなの)

こちらもいい映画なのに、音楽がなぁ。
古畑任三郎で、衝動で人を殺してしまった犯人が必死でアリバイ工作しているときの曲みたいなんだもん。
最初の方もオペラの序曲みたいだったけど、なんかうるさくて・・・残念なのであった・・・
「パールハーバー」とか見てないで、こちらを見ることをお勧めします(って「パールハーバー」みたことないけど)
[PR]

by oko50525 | 2010-03-08 11:53 | おすすめ映画